mariemonchanのブログ

金融機関のあれこれと資格取得について書いてみます。

また、金融機関が潰れる時代か?

日本の金融機関の数は、預金保険機構が発足した昭和46年には1,163ありました。しかし今は559(平成30年度現在)。実に600余りの金融機関が淘汰されていきました。法律の改正、バブル崩壊リーマンショック等により破綻・合併が行われてきたのですが、一方でネット銀行等の新しい形態の銀行も現れています。

 令和2年1月から発生した新型コロナ感染症の影響で日本の企業は大混乱し、中小企業を中心に今後どんどん倒産・廃業が増加すると思われます。コロナの影響が収束に向かったとしてもこの打撃を回復できずに倒産する企業も多いと考えられます。

 今、急激な倒産を防ぐ為に国・都道府県を中心に緊急融資を行っていますが、上記のように復活できない企業もたくさん出てくる可能性があります。

 各金融機関は、公的保証制度である信用保証協会を利用して融資を行っているわけですが、この制度の中にも企業が倒産したときに金融機関が融資残債額の20%の責任を負わなければいけない責任共有制度の融資もたくさんあります。

 今行っている融資がデフォルトした時に、かつてのような金融機関の淘汰が始まる可能性があるように思えます。

 今後の金融機関の決算内容をよく吟味し、コロナ後に起こる可能性がある事態に備えて、金融機関の選別をしておく必要性があるのかもしれません。